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2024/07/08

新しい保育者像を目指して?子ども運動教育学科の挑戦?

 仙台大学に子ども運動教育学科が開設されて8年目を迎えます。この学科には「子どもが好き」「スポーツが好き」という学生が集まっていますが、彼らが目指す「新しい保育者像」は従来のものと一線を画しています。
 

 

子ども運動教育学科の特色:学びの余裕がもたらす利点

 「保育士」「幼稚園教諭」の資格は短大や専門学校でも取得可能ですが、4年制大学で学ぶことで得られる「学びの余裕」には大きな利点があります。学びの余裕があることで、各学習内容に対して十分な「準備」や「振り返り」が可能となり、自分自身の目指す保育者像を深く追求できます。また、時間的な余裕を活用して部活動やアルバイトに取り組むことで、豊かな経験を積むこともできます。
 

体育大学としての強み

 仙台大学は体育?スポーツの専門大学であり、運動方法や体の仕組みなどを、深く学ぶことができます。これが強みの一つです。幼児たちが楽しむ「運動あそび」を通じて、発育発達にどのように役立つかを理解し、指導に生かすことができるのです。
 また、仙台大学は部活動が盛んです。部活動を通じて学生たちは非言語コミュニケーション能力を身につけます。この経験は、幼児期に育てたい非認知能力すなわち、自尊心、自己肯定感、自制心、自立心、思いやりと共感、ルールの遵守などを高めるのに大いに役立ちます。これが強みの二つ目です。
 さらに、アルバイトを通じて得られるコミュニケーション力や社会性、多様な視点も、将来の保育者としての成長に寄与することでしょう。
 
 
 
 

保育士と幼稚園教諭の役割:新しい保育者像の創造

 保育士は保護者と協力しながら、基本的な生活習慣を教える役割を担い、幼稚園教諭は、小学校就学前の年齢に応じた教育を行います。この二つの資格を取得することで、就職の幅が広がり、「認定こども園」で働くことも可能です。異なる目的を持つこれらの資格の役割を理解し、学びを深めるためには「学びの余裕」が重要です。
 

新しい保育者像の確立

 じっくりと時間をかけて学修し、さまざまな経験を積んだ学生たちは、従来の「やさしい」「かわいい」「エプロン」といった保育者のイメージに、「かっこいい」を加えた新しい保育者像を確立してくれるでしょう。
 卒業生が勤めた保育所の園長先生からお伺いしました。
 「運動あそびを率先して指導したり、子どもたちと一緒に遊んだりする先生を見て、『○○先生のようになりたい!』と言っている子が、何人もいるんですよ」
   また、「あそびを通した体づくりのカリキュラム作成をお願いしたところ、さっそく原案を書いてきてくれました。これからの活躍が楽しみです」と伝えてくださった園長先生もいらっしゃいます。
 このように、本学科の卒業生たちは、まさに「かっこいい」を、それぞれの現場で体現してくれています。
 

学科教員の面々~子どもの健やかな成長を願いながら保育のあるべき姿を論議しています~



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